ラン活 こうやってランドセルを選んだ

来年、小学校に入る息子のためにランドセル活動( ラン活 )を今年の2月ごろに開始して4月の上旬に終了!

俺はこうやってランドセルを選んだって言う記事です。

子供が愛着持って6年間使い続けられるランドセルとは?何かを考え、下記3つに軸を置いて決めました!

  1. 重量。軽いほうがいい。
  2. 子供の成長を考慮する。
  3. デザイン。子供ではなく、親が判断。

重量。軽いほうがいい。

子供の荷物が多いことが社会問題になってます。つまり、子供の負担を考えれば、ランドセル自体は軽い方がいい。つまり、重量は強く意識したほうがいい。

ただ、軽さを重視すると、生地は合皮、体積は小さめ、その他機能(身幅調整等)は捨てることと必然的になります。重量と機能は表裏一体です。

子供の成長を考慮する。

6年間使う、それは子供の体の成長を考慮すると言うこと。

いろんなランドセルを見てみると身幅調整機能がついてるものと、そうでないものの存在がわかります。

子供の成長を考えれば身幅調整機能はあっていいと思います。大人が背負ってみても身幅調整機能があるものなら辛うじて背負うことがきるが、機能がないものは結構キツイです。

身幅調整機能を必須とすると、重量は1,100gオーバーとなります。1kgを切るランドセルもありますが、それはこういった機能を削ぎ落としたものになると思います。

我が家は、この身幅調整機能だけを必須としました。

デザイン。子供ではなく、親が判断。

デザイン。飽きのこないデザイン、色含めて。

子供は親に比べて、経験値が低いです。まともに比較検討はできません。できないことを求めない。コレです。

ただ、子供が絶対ヤダというランドセルは流石にダメ。参考として、ダメじゃないと言うことは子供に確認しておきましょう。

女子は特にピンクとか紫とか…そういう色に走りがちです。色だけならまだしも、刺繍とかごちゃごちゃしたものもいっぱい存在します。

色はモノトーン系か、キャメルとか、ベージュとか大人でも使えるものを選びます。

刺繍とかはシンプルなものを選びます。

購入したもの

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Power Query|データの整形・加工はPower Queryを使おう!

この記事は誰向け?
  • Power Queryを知らない方
  • Power Queryを使ったことない方
  • Power Queryを使おうとしている方

Power Queryとは何か、どうやって使い始めることができるのかをご紹介します。

Power Queryとは?

いわゆるETL機能のことで、ExcelやPower BIに実装されているものです。

Power BIでデータの可視化を行う場合は、グラフ化をする前にこのPower Queryを使用して、グラフ化するためのデータ整形・加工を行います。

また、Excelでデータの二次利用等を行う方は、このPower Queryの使い方を覚えることで作業効率を飛躍的に向上させることができます。
Power Queryを知らないExcelワーカーは多く、Power Queryを使う方と比べて作業時間に10倍以上の差が出てくるように筆者は感じます。
裏を返せば、Power Queryを使用する方は、それを使用しない方と比べて10倍以上の作業をこなすポテンシャルを持っています。

Power Queryで出来ること

Power QueryはMicrosoft製品のExcel・Power BIに実装されたETL機能のことです。

主に下記3つのことができます。

  1. データ抽出
    csvファイルやExcelファイル、システムやデータベース等のデータをExcel・Power BIに取り込む(抽出)ことができます。
  2. データ整形(変換)・加工
    抽出したデータに対してデータ型の変更、列の追加、値の置換等を行うことができます。
  3. データ書き出し
    Excelの場合はシートに書き出すことができます。シートへの書き出しはExcelの制約(行の上限等)を受けるため注意が必要です。
    また、Power pivotによる集計を行うためのデータモデルとして書き出すことができます。
    Power BIの場合は、グラフ化する元データとなるデータモデルとして書き出すことができます。
    Excel・Power BIどちらもデータモデルへの書き出しは、Excelのシートに書き出すこととは意味が異なります。
    Excelのシートに書き出した場合はシート上でデータを確認することができますが、データモデルに書き出した場合はデータベース上でデータを確認するイメージとなります。

ExcelやPower BIのPower Queryの位置づけを図示してみましたので、ご参考になれば幸いです。

Power Query(エディター)の始め方

ExcelとPower BIの両方を見ていきたいと思います。

なお、Power Queryを使ったデータの整形や加工に関する具体的なやり方は別の記事でご紹介していきますので、ここではPower Queryをどうやって使い始めることができるのか?についてお話します。

ExcelにおけるPower Query

Excelファイルでは、”データ”タブ(①) > データの取得(②) > Power Query エディターの起動(③)をクリックすることで、Power Queryを使うためのエディター画面が立ち上がります。

Power Queryを使ったデータ抽出をする場合は、エディターから行うこともできますが、”データの取得”横のボタンから行うこともできます。

Power BIにおけるPower Query

Power BI Desktop アプリからPower Queryを使用する方法をご紹介します。

アプリを起動し、”ホーム”タブ(①) > データの変換(②)をクリックすることで、Power Queryを使うためのエディターを起動することができます。

エディター画面

ExcelとPower BIのエディター画面です。
手前がPower BI、奥がExcelです。

画面としての違いは微妙にありますが、データの整形・加工という観点では使い方もできることも同じです。

さいごに

ExcelでPower Queryの使い方を覚えれば、必然的にPower BIのBIを作るための元データとなるデータ整形・加工もできるようになります。

Power BIは、BI化するデータがないと経験を積むことも難しいですので、Power BIを使ってみたいという方もまずはExcelでPower Queryの使い方を習得することをおすすめします。

Excel|Excelアドインを使いこなす!

Excelアドインを利用することで、Excelの利便性が向上し、作業スピードが格段に上がりますので、Excelを使う方は、ぜひ活用しましょう。

この記事は、どんな人に向けたもの?
  • Excelアドインって何かわからない方
  • Excelアドインの使い方がわからない方
  • Excelアドインを使ってみようという方

Excelアドインとは

  • Excelアドインファイル内に記述されたVBA(マクロ)のことです。
  • Excelアドインは、Excel作業効率を向上させるツールとも言えます。
  • Excelアドインファイルは、”.xlam”という拡張子が付きます。

毎回同じような作業をする場合、その作業内容をあらかじめExcelアドインとして保存しておけば、一瞬で作業が完了させることも不可能ではありません。

非常に便利なものである一方で、小難しくて使ったことがないという方も多いのが現状だと思います。

設定方法

Excelアドインを使うためには、Excelアドインファイルを入手もしくは自作して、そのファイルを任意のフォルダに保存した後、そのアドインの参照設定を行い、有効化する必要があります。

アドインファイルの入手

ファイルの入手は大きく2つです。

  1. インターネット上で検索して、公開されているExcelアドインを入手
  2. アドインを自作

筆者作成のExcelアドインがありますので、試してみたいということは下記3つの記事のどれかからファイルをダウンロードいただければと思います。

フォルダに格納

Excelアドインファイルを入手したら、AddInsフォルダに保存します。
(フォルダの場所を指定していますが、任意のフォルダでも構いません。)

AddInsフォルダ
C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\Microsoft\AddIns

ユーザ名はご自身でPCに設定したものになります。
また、環境によってパスは変わる場合があります。

アドインの有効化

Excelファイルを開いて、有効化していきます。

Excelファイルの[ファイル] > [オプション]とクリックして、”Excel のオプション”画面の”アドイン”をクリックします。

画面最下部の”管理(A):”が”Excel アドイン”となっていることを確認して、設定ボタンをクリックします。Excel アドインとなっていない場合はプルダウンからExcel アドインを選択してください。

“アドイン”画面が立ち上がりますので、参照ボタンをクリックします。

“ファイルの参照”画面が立ち上がりますので、使用したいExcelアドインファイルを選択し、開くボタンをクリックします。

“アドイン”画面にもどると、上で選択したアドインが表示されていますので、チェックボックスにチェックを入れてOKボタンをクリックすることで、有効化されます。

次は使い方をご説明します。

使い方

有効化しただけで、使えません。使うためのボタンを設定しましょう。

ボタンの設置方法は大きく2つです。

  • リボンに設定
  • クイック アクセス ツール バーに設定

具体的な使い方をご説明します。

“リボン”から使う

Excelファイルの[ファイル] > [オプション]とクリックして、”Excel のオプション”画面の”リボンのユーザー設定”をクリックします。

画面内の項目”コマンドの選択(C):”で”マクロ”をプルダウンから選択(①)すると、さきほど有効化したExcelアドインが表示(②)されます。

リボン側の設定はいろいろできますが、今回はベーシックな設定として、新しいタブ/グループを設定して、そこにExcelアドインを配置します。

画面の下部の”新しいタブ(W)”ボタンをクリック(①)すると、メイン タブの中に”新しいタブ (ユーザー設定)”というタブが作成され、その中に”新しいグループ (ユーザー設定)”というグループが作成されます。

この状態で、Excelアドイン(マクロ)をグループの中にいれます。

追加したいExcelアドインを選択(①)し、”追加(A)”ボタンをクリックすると、グループの中にExcelアドイン(マクロ)が設定(③)されます。

複数のExcelアドインを設定する場合は、上の作業を繰り返します。

また、”新しいタブ”や”新しいグループ”という名前を変える場合は、変えたいタブの名前等を選択した状態で”名前の変更(M)”ボタンをクリックすることで変更可能です。なお、Excelアドインを選択した状態で名前の変更をクリックすると、表示するアイコンを変更することができます。(名前は変更できません、)

これでExcelアドインをリボンから使える状態になりましたので、”OK”ボタンをクリックしてExcelのリボンを見てみます。

タブを見ると、”新しいタブ”(①)が追加され、”新しいグループ”(②)の中に設定したExcelアドインが確認(③)できます。

これで、Excelアドインを実行するためのボタンの設置が完了しましたので、ボタンをクリックすることでExcelアドインが実行可能となります。

“クイック アクセス ツール バー”から使う

Excelファイルの[ファイル] > [オプション]とクリックして、”Excel のオプション”画面の”クイック アクセス ツール バー”をクリックします。

画面内の項目”コマンドの選択(C):”で”マクロ”をプルダウンから選択(①)すると、さきほど有効化したExcelアドインが表示(②)されます。

あとは、クリック アクセス ツール バーに設定したいExcelアドイン(マクロ)を選択(①)して、”追加(A)>>”ボタンをクリック(②)すれば、Excelアドインが設定(③)されます。

“OK”ボタンをクリックして、結果を見てみます。
なお、クイック アクセス ツール バーにはアイコンのみが表示されます。

追加したExcelアドイン(マクロ)のアイコンが確認できます。

アイコンは、クリック アクセス ツール バーを設定した画面で変更することができます。

追加したExcelアドイン(マクロ)を選択した状態で、”変更(M)”ボタンをクリックしてみてください。
アイコンを選択する画面が表示されますので、案内に沿って変更してみてください。

筆者お手製アドインのご紹介

筆者が作成しているExcelアドインをご紹介します。
詳細は各ページでご確認いただければ幸いです。

Excel|シート名に対して置換ができるExcelアドイン

少々、ニッチな類のアドインになるかと思います。
シートがたくさんあるExcelファイルで、そのシート名に対して置換を行うアドインです。

この記事はダレ得?
  • Excelで、シート名を置換したいと思ったことある方
  • Excelで、たくさんのシートを扱ってる(扱おうとしてる)方

用途としては、ユーザ向け・管理者向けと利用者ごとにシート名をつけていて、途中で表現を変えたいといったことがあったに一つ一つシート名を変更するのは煩雑ですので、このアドインを使えば一瞬で変更が可能になります。

早速使いたい方はダウンロードして、お使いください。
Orenaraお手製のアドインになります。

アドインってどうやって使うの?

別の記事で説明していますので、ご参考にしてください。

使い方は?

アドインを起動すると、置換したいものが何か?と聞いてくるポップアップ画面が立ち上がります。

置換したい文字列等を入力してOKすると、つぎは何に置換するかを聞いてきますので、入力してOKすれば全シート名で置換が適用されます。
(下の画像では”Sheet”を置換したいとした場合のポップアップです。)

シート名に指定した文字列が存在していれば、指示した文字列に変換されます。

その他、詳細は使ってみていただければ、どういうものかはお分かりになると思いますので、ぜひ使ってみてください。

Excel|シートの保護を全てのシートを対象として実行できるアドイン

Excelの”シートの保護”は各シートごとに保護するものですが、全シートを対象として一括でシートの保護/解除できるアドインをご提供します。

この記事は、どんな人に向けたもの?
  • Excelで、シートの保護を使用している方
  • Excelで、誰かに何かの報告依頼をしている方
  • Excelで、関数とかを壊されて困った経験のある方


早速使いたい方は、ダウンロードしてお使いください。Orenaraお手製のアドインです。

アドインってどうやって使うの?

別の記事で説明していますので、ご参考にしてください。

シートの保護とは?

他のユーザーが誤って、または意図的にデータを変更、移動、または削除することを防ぐために、Excel ワークシートのセルをロックし、さらにシートをパスワードで保護することができます。 

Microsoft 公式サポート

通常のシートの保護と何が違うの?

すべてのシートに対して一括でシートの保護が実行されます。
保護の条件は全シートで統一となります。

なお、”Addin_Protect_All_Sheets”がシート保護に関するアドインで、”Addin_Unprotect_All_Sheets”がシート保護を解除するアドインとなります。

使い方は?

“Addin_Protect_All_Sheets” と “Addin_Unprotect_All_Sheets” の2つのアドインを入れたうえで、シート保護を行う”Addin_Protect_All_Sheets”を起動してみてください。

“すべてのシートの保護”というポップアップ画面が表示されるかと思います。

これをみていただければ、通常のシート保護と同様の使い方であることがお分かりになるかと思います。ご自由にお使いください。

なお、保護を解除したい場合は、”Addin_Unprotect_All_Sheets” を起動し、ポップアップ画面の案内に従ってください。

データのトリセツ|はじめに

データのトリセツでは、エンジニアではなく業務としてデータの可視化をしているOrenaraが、どのようにデータを取り扱っているのかをお伝えします。

なお、Windows環境を前提とします。

たかがEXCEL、されどEXCEL

EXCELワークから脱したいと思われている方もいるかと思いますが、EXCELは非常に強力なツールです。その強力なツールを使わない手はありません。

ビジネスパーソンであれば、使ったことがないという人はほぼいないというのもEXCELの魅力です。

EXCELを上手に使えば、効率的にデータを集めることができますし、そのデータの整形や加工も容易です。

作業効率をあげる使い方等を発信していきます。

データのクレンジング

EXCELのPower Queryを取り扱います。

データを可視化する場合、入手した生デーをそのまま使えることは稀です。データの整形・加工、いわゆるクレジングを行う必要があります。

Power Queryはデータの整形・加工を行う機能で、いわゆるETL機能です。

Power QueryはPower BIというBIツールでも利用するため、この機能を理解できるとデータの可視化も扱いやすくなります。

データの集計

Power Queryを使い慣れると、Power Pivotで集計することもできますし、単にEXCELで集計する場合でも集計ミスの類が減ります。

また、集計の観点を変えて、再集計する場合も容易になり、集計作業で応用を利かせることが可能になります。

データの可視化

Power BIを取り扱います。

グラフで表現するにも、とりあえずできたけど月やカテゴリの並び等の細かいところをチューニングできない、やり方が分からないと言う方がいるかと思います。

細かなチューニング等での悩みに応えたいと思います。

Power Query|テーブルをリストとして扱う方法

Power Queryで、リスト化を覚えると応用が効くようになります。
リスト化の方法を覚えておきましょう。

この記事は、どんな人に向けたもの?
  • Power Queryを使ってレポート作成に慣れてきた方
  • Power QueryやPower BIを使ってるけど、リストって何??という方

リスト化とは?

小難しいことはやめて、ざくっとイメージでご説明します。

アルファベット(alphabet)カラムに文字通りアルファベットが値としてはいっているテーブルがあるとします。

リスト化すると {“a”, “b”, “c”, “d”, “e”, “f”} という形に変わります。
ちなみに、値のサイドにダブルクォーテーションマークがついているのは値の型がテキストであるためです。

あくまでイメージで、こう理解しておけば問題ありません。

では、カラムが複数ある場合のテーブル(↓)の場合はどうでしょうか。

リスト化すると {{“a”, “A”}, {“b”, “B”}, {“c”, “C”}, {“d”, “D”} , {“e”, “E”} , {“f”, “F”}}となります。

リスト化の方法

カラムが1つの場合・・・

この2つの覚えておけばよいです。

やり方❶

該当のテーブルを選択(①)し、変換タブ(②)の中の”リストに変換”をクリック(③)する。

やり方❷

該当のテーブルの選択(①)し、カラム名のところで右クリック(②)し、”ドリルダウン”をクリック(③)する。

どちらの方法でやっても結果は一緒です。

複数カラムの場合・・・

一般的には詳細エディターからM言語を書いていく手法が一般的に紹介されています。
が、エンジニアではない方とか言語があまり得意でない方向けにやり方をご紹介します。

まず、該当のテーブルを選択(①)し、”ホーム”タブ(②)の”列の選択”(アイコンの方)をクリック(③)し、”列の選択”というポップアップ画面が表示されるので、OKをクリック(④)します。

作業を終えると、このように(↓)なります。
黄色で塗りつぶしたクエリの記述を次は変更します。

クエリの記述を”= Table.ToRows(変更された型)”に変更します。
より具体的にいうと、”SelectColumns”の部分を”ToRows”に変更し、”,{“alphabet”, “Large”}”の部分を削除します。

作業を終えると、このように(↓)なります。

何に使えるのか?

リストの存在を知り、クエリの記述を見ていくと、{…} や {{…}, {…}} という記述があることに気付けると思います。

具体的な内容で例をあげると、カラム名の変更が挙げられます。

前出の複数カラムのテーブルでカラム名を変更してみます。
“alphabet”を”アルファベット”、”Large”を”大文字”に変えます。
作業を終えると、 {{…}, {…}} (黄色塗りつぶし箇所)が確認できると思います。

これはリストを表しています。

今回の例でいえば、 {{“alphabet”, “アルファベット”}, {“Large”, “大文字”}} というリストをつくっておけば、そのリストに置き換えても同様の結果が得られるわけです。

この辺の具体的な使い方はまた今度にします。

Power Query|オートフィルターを使わないデータのフィルター処理方法

データをフィルターするというと、やり方はオートフィルターと思う方もいるかと思いますが、手段を問わず結果としてフィルターする方法はいくつかありますので、ご紹介します。

この記事は、どんな人に向けたもの?
  • Excelワークでフィルターを使っている方
  • フィルター方法をオートフィルターしか知らない方
  • フィルターを動的に行いたい方

オートフィルター以外のフィルターとは?

  • リストでフィルター
  • Joinを使ったフィルター

リストでフィルター

これはGUIでは実装ができず、クエリを記述することが求められます。
あらかじめ用意したリストの値に一致するレコードだけにフィルターすると言ったことができます。

リストって何?という方はこちらをご参照ください。

リストを使ったフィルターの具体的なやり方を、非常に単純な例で説明していきます。

営業担当者の売り上げが入力されたデータがあるとして、この中からAさんとBさんの売り上げにフィルターしたい場合を考えます。

この場合、作業として上述の”条件でフィルター”する方が早いと思いますが、リストで管理する対象が増減する場合は、リストの編集を通してフィルターが動的に変わる方が効率が上がることは想像ができるかと思います。

今回、AさんとBさんの売り上げにフィルターするので、AさんとBさんをリストとして用意します。

上述の表を”営業売り上げ”テーブルとして、リストとして用意する内容(Aさん、Bさん)を”対象者”テーブルとして取り込み、”対象者”テーブルはリスト化します。

するとPower Queryエディター上では以下のように表示されるかと思います。

次に”営業売り上げ”テーブルの営業担当者をオートフィルタで”Aさん”のみにフィルターします。

クエリの内容を書き換えます。
数式バーを見ると、このように記述されています。
= Table.SelectRows(変更された型, each ([営業担当者] = “Aさん”))

この後半部分の ([営業担当者] = “Aさん”) を List.Contains(対象者,[営業担当者]) と書き換えます。
以上で、目的のAさんとBさんの売り上げのみにフィルターしたテーブルを取得できます。

考え方として、 ”営業担当者”列で”Aさん”であるもの を “営業担当者”列で対象者を含む(List.Contains)もの に書き換えたということをイメージいただくと、ほかでも応用が利かすことができると思います。

ただし、取り扱うにデータ量が多くなると処理スピードが遅いように感じます。
その場合は次にご紹介するJoinを使った方法が良いかと思います。

Joinを使ったフィルター

クエリのマージを使います。
これが一番、高速で手っ取り早いフィルター方法かと思います。

リストによるフィルタではリストを使いましたが、ここではすべてテーブルを使用します。
ここでも前出の例と同じ例を使ってご説明します。前出の例と異なる部分は”対象者”をリストではなくテーブルで用意していることです。

早速、具体的なやり方をご説明していきます。

”営業売り上げ”を選択(①)し、”ホーム”タブ(②)から”クエリのマージ”をクリック(③)します。

”マージ”という画面が立ち上がりますので、マージするテーブルとして”対象者”を選択(④)し、照合列として、”営業売り上げ”テーブルの”営業担当者”、”対象者”テーブルの”対象者”をクリック(⑤)します。
最後に結合の種類で”右外部”を選択(⑥)し、OKをクリック(⑦)して、作業終了です。
※ここの使い方は使い倒していくと理解できると思うので、ここでは詳細を割愛します。

結果としては以下のようになります。
AさんとBさんのみ売り上げにフィルターできています。
なお、対象者という列が追加になっていますが、Tableの状態で結合されている状態であるため、展開しない限り”営業売り上げ”テーブルの列として表示されることはありません。

Power Query|列のピボット解除を知れば、データハンドリングスピードUP

Power Queryエディターで、標準機能として用意されている”列のピポット解除”をご紹介します。

この記事は。どんな人に向けたもの?
  • Power Query使ってるけど、列のピボット解除って何?って方
  • Power Queryを何となく使ってる方
  • Excelでピボットテーブル的な表のデータを二次利用している方

ピボットを解除するということを意外とイメージできず、利用されていないことがあるように思います。非常に便利な機能で、データの整形・加工を行う上で欠かせないものですので、覚えてデータハンドリングのレベルをぜひ上げてください!

”列のピポット解除”をするとどうなる?

列のピボット解除すると・・・

列の列名がレコード?・・・どういうこと?・・・と思った方は、簡単な例でご説明しますので、以下をご参照ください。

営業担当Aさんの売り上げが4月は100円、5月も100円、営業担当Bさんの売り上げが・・・という表があるとします。

4月と5月の列のピボット解除を行うと下図のように、列名をレコード(4月と5月)として並び替えます。

具体的なやり方は?

上述の例でご説明します。

例示の表を売り上げテーブルとしてPower Queryで取り込んだ状態を前提とします。

1.売り上げテーブルの4月と5月のカラムを選択します。

2.選択カラムにポインタを置いた状態で右クリックして、”列のピボット解除”をクリック

以上で操作は終わりです。4月と5月という列のピボットが解錠されます。

Excel|データ管理はテーブルで行えば、作業効率UP!

Excelでリストや表を作ってデータを管理しているが、テーブルを使っていない方は今すぐテーブルを使いましょう。

この記事は、どんな人に向けたもの?
  • Excelでデータを扱う方
  • Excelでテーブルを使ったことない方
  • Excelでテーブルを使ったことあるけど、Power Queryを知らない方

Excelテーブルとは?

関連データのグループ管理と分析を容易にするために用意された機能で、データ管理を正しく・効率的に行えるよう補助してくれるものとご理解いただくとよいかと思います。

1つのテーブルを1つのオブジェクト(データの塊)として扱い、このオブジェクトは大きく2つの要素で構成されています。

  • Header Row(見出し行)
  • Data Body(見出し行を含まないオブジェクト)

また、上記の要素を列と行に分解できます。
列を”List Column”、行(見出し行を除く)を”List Row”をいいます。

テーブルのメリット

テーブルを使用するメリットは大きく4つです。
その中でも最後のPower Queryによる恩恵は非常に大きいものがあります。

  1. 表管理で必要な書式設定が自動的に付加される
  2. 列に対する数式設定のコントロールが容易になる
  3. 要素を引数としてExcel関数が使用できる。
  4. Power Queryで、データの使い回しと加工が容易になる

表管理で必要な書式設定が自動的に付加される

テーブル化すると、標準で列のフィルターが追加されます。
また、1行おきに色分けされて表示されます。

さらに、列(img:在庫)を追加した場合、自動的にテーブル範囲が拡大し、列のフィルターや1行おきの色分け等も自動で設定されます。

表の表現方法は複数用意されており、テーブルのセルを選択した状態で、Excelのタブを見ると”テーブル デザイン”というタブが出現しますので、そこから変更が可能です。

列のフィルターを外したい場合は、”テーブル デザイン”タブ内のグループ”テーブル スタイルのオプション”から”フィルターボタン”のチェックを外します。

ほかにもいくつか設定が可能ですので、お試しください。

列に対する数式設定のコントロールが容易になる

金額×数量等の計算式を列に設定する場合、任意のセル1つに設定すれば、すべてのセルに自動コピーされます。

添付imageで補足していきます。
売価と在庫から売り上げの最大値を求めるために、売価×在庫を計算してみます。
“売り上げ最大値”という列を追加して、”りんご”に関して上記の計算式を入力します。

入力を終えて、クリックした瞬間・・・
みかんや梨に関しても同様の計算が行われます。

計算式を変えた場合も同様にその変更がすべてセルに反映されます。

要素を引数としてExcel関数が使用できる

VLOOKUP関数を使用して値を別の表に持ってきたい場合を例にして、ご説明します。

添付imageを見てください。
上段がテーブルに対してVLOOKUP関数を使った場合で、下段が通常の表に対してVLOOKUPを使った場合になります。

テーブルを使用しない場合はセル番地で指定する形になりますが、テーブルの場合はテーブルの構成要素となる列名等を設定します。
(テーブルを使用しない場合でも列を指定することは可能ですが、処理負荷がかかりますので、お勧めしません。)

VLOOOKUP関数に設定されたテーブルの要素となる test[[商品]:[在庫]] について説明します。
testはこのテーブルの名称です。
[商品]と[在庫]はテーブルの要素となる列の名称です。
よって、今回設定された要素の意味は、「testテーブルの商品列から在庫列まで」となります。

この良いところは、行が増えた場合でもVLOOKUP関数の引数を更新する必要がないところです。

行が増えた場合を考えてみましょう。
テーブルを使用しない場合に行が増えた場合、表の範囲が大きくなりますので、VLOOKUP関数の引数を更新する必要があります。
一方で、VLOOKUP関数の引数として”列”が設定されているテーブルを使用した場合、行が増えたとしても列としては変更が生じていないため、VLOOKUP関数としても変更が生じません。

Power Queryで、データの使いまわしと加工が容易になる

ExcelにはPower QueryというETL機能が標準実装されています。
(古いバージョンだとアドインとしてインストールが必要になります。)

表をテーブル化していると、Power Queryへの取り込みが容易となります。
そして、Power Queryでデータ整形・加工ができることが、このテーブル化の最大のメリットとなります。

Power Query自体の使い方等は別の記事でご紹介しますが、Power Queryへの取り込み方法をご紹介します。

テーブルの任意のセルを選択した状態(1)で、”データ”タブ(②)の”テーブルまたは範囲から”をクリックします。

Power Query エディターが立ち上がります。

このPower Queryエディターを操作することで、データの整形や加工を行います。

Power Queryについてもう少し理解を深めたい方は、下の記事をご参照ください。

テーブルの簡単な作り方

表の任意のセルを選択した状態で、[ Ctrl + t ]を押しましょう。
表の範囲を自動認識して、”テーブルの作成”画面が立ち上がります。

表の上にタイトルがついてたりすると表の範囲を誤認識するので、データ範囲は必要に応じて修正してください。

“OK”ボタンをクリックすると、テーブル化の完了です。

なお、テーブル化すると、テーブル名称が自動設定されます。
このテーブル名称は変更ができます。
テーブルを選択した状態で、タブを見ると”テーブル デザイン”というタブが出現します。
このタブ内の一番左を見ると”テーブル名:”が確認できますので、ここで変更します。