Power Queryで、リスト化を覚えると応用が効くようになります。
リスト化の方法を覚えておきましょう。
- Power Queryを使ってレポート作成に慣れてきた方
- Power QueryやPower BIを使ってるけど、リストって何??という方
リスト化とは?
小難しいことはやめて、ざくっとイメージでご説明します。
アルファベット(alphabet)カラムに文字通りアルファベットが値としてはいっているテーブルがあるとします。

リスト化すると {“a”, “b”, “c”, “d”, “e”, “f”} という形に変わります。
ちなみに、値のサイドにダブルクォーテーションマークがついているのは値の型がテキストであるためです。
あくまでイメージで、こう理解しておけば問題ありません。
では、カラムが複数ある場合のテーブル(↓)の場合はどうでしょうか。

リスト化すると {{“a”, “A”}, {“b”, “B”}, {“c”, “C”}, {“d”, “D”} , {“e”, “E”} , {“f”, “F”}}となります。
リスト化の方法
カラムが1つの場合・・・
この2つの覚えておけばよいです。
やり方❶
該当のテーブルを選択(①)し、変換タブ(②)の中の”リストに変換”をクリック(③)する。

やり方❷
該当のテーブルの選択(①)し、カラム名のところで右クリック(②)し、”ドリルダウン”をクリック(③)する。

どちらの方法でやっても結果は一緒です。

複数カラムの場合・・・
一般的には詳細エディターからM言語を書いていく手法が一般的に紹介されています。
が、エンジニアではない方とか言語があまり得意でない方向けにやり方をご紹介します。
まず、該当のテーブルを選択(①)し、”ホーム”タブ(②)の”列の選択”(アイコンの方)をクリック(③)し、”列の選択”というポップアップ画面が表示されるので、OKをクリック(④)します。

作業を終えると、このように(↓)なります。
黄色で塗りつぶしたクエリの記述を次は変更します。

クエリの記述を”= Table.ToRows(変更された型)”に変更します。
より具体的にいうと、”SelectColumns”の部分を”ToRows”に変更し、”,{“alphabet”, “Large”}”の部分を削除します。
作業を終えると、このように(↓)なります。

何に使えるのか?
リストの存在を知り、クエリの記述を見ていくと、{…} や {{…}, {…}} という記述があることに気付けると思います。
具体的な内容で例をあげると、カラム名の変更が挙げられます。
前出の複数カラムのテーブルでカラム名を変更してみます。
“alphabet”を”アルファベット”、”Large”を”大文字”に変えます。
作業を終えると、 {{…}, {…}} (黄色塗りつぶし箇所)が確認できると思います。

これはリストを表しています。
今回の例でいえば、 {{“alphabet”, “アルファベット”}, {“Large”, “大文字”}} というリストをつくっておけば、そのリストに置き換えても同様の結果が得られるわけです。
この辺の具体的な使い方はまた今度にします。
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